BLUE SHIP とは
どうして世界ではごみ問題に悩まされているのでしょうか?それは、様々な技術が発展し便利な時代になったからです。
技術の発展により、過剰包装、使い捨て商品の増加、モノを安価に入手できるようになるなどの便利さが私たちにもたらされました。便利さによって私たちは、モノを大切にしなくなったり、たくさんモノを買うようになったり、すぐにモノを買い替えたりするようになりました。モノが溢れるようになり、それに伴って必然的にごみも発生するようになりました。
ごみ問題によってさまざまな悪影響が及ぼされます。
家庭から排出される粗大ごみや不燃ごみは粉々にしたあと、鉄やアルミなどが回収されます。回収したあと、残ったものを「不燃破砕残渣(ふねんはさいざんさ)」と呼びます。また、ごみが燃えた後に燃え残った灰(焼却灰)と発生した排ガスが冷えたときに発生する灰(飛灰)を「焼却残渣」と呼んでいます。これらの残渣たちは最終処分場へ埋め立てられていますが、その最終処分場にも限りがあります。
2020年3月に発表された最終処分場の残余年数は21.6年といわれています。このままのペースでごみを破棄し続けていると、約22年後にはごみを埋め立てる場所がなくなってしまうということです。
焼却炉でごみを燃やした際に温室効果ガスである二酸化炭素が発生することによって、地球温暖化が進んでしまいます。
地球温暖化が進むと、人間だけではなく動植物にも大きな悪影響を及ぼします。また、ポイ捨てやごみの不法投棄によって、山や海などの環境も破壊されてしまいます。実際に日本の川に不法投棄されたものが、外国の海岸へ流れ着くといった事例も報告されています。
【3Rを意識する】
3RはReduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つのRの総称です。循環型社会を実現するための重要なキーワードになっています。
・Reduce:使用する資源の量を減らしたり、ごみの発生自体を減少させること
例:プラスチック製品の使用を減らすこと、割り箸をもらわないこと、マイバッグを持ち歩くこと、など
・Reuse:一度使用した製品やその部品を何度も繰り返して使用すること
例:マイボトルを持ち歩くこと、詰め替えで繰り返し使える製品を選ぶこと、服を清潔に保ち長く着続けること、など
・Recycle:ごみを原材料やエネルギー資源として再生利用すること
例:ごみを決まりに沿って分別して出すこと、再生紙・再生プラスチック商品を使用すること、など
【自分達に出来る事】
私たち1人1人の意識で少しずつごみを減らしていくことができます。まずは毎日の生活の中でゴミ問題を頭の片隅で意識しながら自分ができることをやっていく事から始めます。