カブトガニ産卵場所のクリーン作戦(朽網海岸の漂着ゴミの除去作業)

当日の結果報告

開催日

2017.06.11(日)

参加人数

82

拾ったゴミの袋数と可燃 / 不燃の割合

63

開催場所

北九州市小倉南区大字曽根新田 (朽網川河口左岸)

カブトガニ産卵場所のクリーン作戦(朽網海岸の漂着ゴミの除去作業) レポート

曽根干潟 朽網川河口海岸の漂着ゴミ清掃   ~ 地域の方と一緒にカブトガニの産卵場整備 ~

 地元の東朽網校区まちづくり協議会「水と緑の美化プロジェクト」委員会と守る会の共催で、カブトガニの国内有数の産卵場所である朽網川河口海岸の漂着ゴミの清掃活動を行いました。6月に入るとカブトガニの産卵シーズンを迎え、産卵に来たがブトガニが安全無事に産卵できるように産卵場の整備も兼ねています。当日の参加者は、守る会が9名、地元から47名、地元企業のTOTO小倉第2工場の社員さんとそのご家族26名の計82名の参加でした。

 曽根干潟では、3,4年前くらいまで、5月ごろからアオノリ類の異常繁茂と大量の漂着が見られ海岸に打ち上げられ堆積した海藻が腐敗してその除去が大変でした。最近はほとんど見られなくなっていますが、一方では解体されたカキ養殖筏の竹材やフロートなどの漁業関連のゴミや、不法投棄によるタイヤなどの大型のゴミも見られますし、レジ袋やペットボトルなどのプラスチックごみなどは相変わらずたくさん見られます。大雨の後には、河川から流入した大量のゴミが風向きによって漂着し浜を埋め尽くします。せっかく産卵に来たカブトガニが砂浜に近づくことができなかったり、流木などに挟まれて傷ついたり命を落としたりします。また、砂浜を覆ったゴミをそのままにしておくと産卵した卵の発生に影響を及ぼしてしまいます。

 そこで、少数の会員で日常的に産卵場所の漂着ゴミの撤去や整備をしていますが、大型のゴミや大量のゴミの撤去は少人数では限界があります。このように地元の方や企業の方が大勢で力を貸して下さるのは大変ありがたいことです。

 清掃活動の翌日、朽網川河口では2017年度の第一号のカブトガニのつがいが一組やってきて、無事産卵をして帰りました。

         

【普段できにくい捨石や葦原の中も】                       【朽網川河口に来て産卵するカブトガニ】

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