BLUE SHIP とは
開催日
2025.10.29(水)
参加人数
7
拾ったゴミの袋数と可燃 / 不燃の割合
開催場所
別府市餅ケ浜町8−149(業務用スーパー裏の浜辺)

29日(水)、大分県別府市の餅ケ浜海岸で、BTTプロジェクトによるビーチクリーンが行われました。
「BTT」とはなんぞや?というと、”Bless This Trash(このゴミに祝福を)”の意味で、ただ廃棄物を拾うのではなく、ゴミに目を向け、光を当てることで、その活動自体を豊かにしていこうというものです。
この日はド平日でしたが、「人が集まろうが集まらなかろうが、できる人でやろう」という、呼びかけ人の方針から決行されました。僕もちょうど代休だったので、便乗することにしました。
集合時間は、夜も明けきらぬ午前6時。

【朝6時の餅ケ浜。く、暗い…】
まるで釣り師の活動時間。近くの駐車場に車を停めて、人っ気の無い海岸に向けて歩を進めると、颯爽と現れた一台の原付。おそろくビーチクリーンの仲間…であろう。
中年自分「はじめまして、BTTの方ですか?」
中年男性「はじめまして、BTTの〇〇です。よろしくお願いします。結構暗いですね。」
中年自分「こちらこそ、お願いします。いやほんと冷えますね(おっさん二人でゴミ拾いか。ま、しょうがないか)」
初対面のおっさん二人で、しばし砂浜に立つ。そろそろ動こうかーと思ったところ、一人、また一人と人が集まり、総勢7名に。女子の参入で、暗かった海も、気持ち明るくなってきた気がする…。ただ、みんな寝起きなのか、動きが若干緩慢。
「ラジオ体操やりませんか?」
どこからともなく声が上がり、そのまま朝日を眺めながらおよそ30年ぶりのラジオ体操。はじめ「ラジオ体操~?」と思ったものの、これがなかなかイイ!すっきりしたところで、活動開始となりました。
あんなゴミや

【くたくたのヨッシー。おつかれさま…】
こんなゴミ

【キミは、なぜこんなところに…】
これはゴミ…ではない。

【ちょっと、何してくれとんねん】
ただのゴミのはずなのに、角度を変えればこんなに美しく。

視線を落とし、宝探しのようにゴミを探しながら、そういえば地ベタを見ることが少なくなったなーということを思い出す。かつて、とある指導の一環として腕立て伏せの姿勢を取らされていたとき(※まだそういう時代でした)、眼前であくせく働く小さな虫たちに、共感に似た思いを馳せていた日々を忘れかけていました。
ゴミ・即・ポイという価値観から一歩離れてみると、ゴミだって、こんなに輝くんですね。
なお今回のトップ画は、漂着ごみでも、水死体でも、ガリバーでもなく、ゴミの気持ちになってみるBTT副代表。

【ある意味モテモテ。正直うらやましかった】
「このゴミに祝福を」のキャッチフレーズのもと集まった参加者の皆さんは本当に感性が豊かで、なんでもなさそうなものを、アッというような角度で切り取って、面白いものにしてしまう。解散したときは朝の8時でしたが、ゴミからも人からも刺激を受けて、本当に良い一日のスタートを切ることができました。
次はぜひ、温泉付きでやりましょう!
余談:せっかくなので裏のマクドナルドで朝マックをしていると、ハッピーセットの景品がまたタイムリー。ミニチュア写真家、田中達也さんの作品を収めた冊子で、その感性に思わず唸ってしまいました。こういう発想があるんだ…と目からウロコなので、ぜひググってみてください。