「第96回高尾山GREEN CLEAN作戦」5月(琵琶滝コース)

当日の結果報告

開催日

2019.05.04(土)

参加人数

62

拾ったゴミの袋数と可燃 / 不燃の割合

2

開催場所

京王電鉄 高尾山口駅改札口を出たところ

「第96回高尾山GREEN CLEAN作戦」5月(琵琶滝コース) レポート

【題名】第96回高尾山グリーンクリーン作戦【2019年5月4日(土)】
【場所】高尾山口駅前小公園(開会式)~琵琶滝~山頂周遊コース~もみじ台(昼食・集合写真)~山頂~1号路~高尾山口駅前小公園

【実施概要】ゴールデンウイークの中日、午後雷予報あり。朝晴れ、昼食時に遠くに雷鳴。2時を過ぎたころから降雨あるがさほど濡れずに無事終了。

【FITスタッフ】稲葉力、入江克昌、臼井治子、熊木秀幸、野坂俊樹、廣川妙子、槙田幹夫

【参加人数】FIT33名、一般29名、合計62名

【ゴミの量】燃えるゴミ:45ℓ1袋、ペットボトル・缶・ビン各少々(出発前の高尾山口駅付近で拾ったゴミを含む)

【本文】

9時30分、案内川からカジカガエルの鳴き声が聞こえてくる中、川脇の小公園で開会式を実施。(司会:入江、コース及び見所説明:稲葉、安全注意:野坂、体操:得能(にわとこ会)。その間、公園脇のハイカー用道路はゴールデンウィーク中の土曜日も手伝ってか人の流れが途切れることがなく、高尾山山頂を目指す人の数は予想もつかない。人を掻き分けるようにして6号路に入る。ガビチョウの賑やかな鳴き声が響き、時々オオルリの声も聞こえてくる。ミドリハコベ(ハコベ):花弁は5枚だが基部近くまで切葉れ込みが2裂するため10弁に見える。イロハモミジ:雄花と両性花があり、葉の下に花が付く。ツルカノコソウ:葉に特徴、裂片の幅が広く波状の鋸歯があり、カノコソウに比べ花が小さい。ヤマグワとマグワ:ヤマグワの葉に比べマグワの葉は光沢がより強く柔らかく寒さに弱い。ヤマグワの実には花柱の突起が残るが、マグワには突起がない。シャガ:古い時代に中国から伝わったと言われ、3倍体で結実しない。アオキ:雌雄異株、雄花序は大きく雄しべ4個、雌花序は小さく雌花に雄しべはない。キランソウ(ジゴクノカマノフタ):根生葉が地面に張り付くように広がり全体に縮れ毛あり。ウワバミソウ:「ウワバミ」は「ヘビ」のこと。沢沿いの6号路はまさにウワバミソウのハビタット。雌雄異株、雄株の花序に柄があり、雌株の花序には柄がない。東北ではミズと呼ばれる山菜。雪国のものはどうしてああも大きいのか。6号路は登りの一方通行のはずだが時々降りてくる者がいて多少の歩きづらさが発生。サラシナショウマ:和名は若芽を茹で、水で晒して食べたことによる。葉は3出複葉。ツクバキンモンソウ:ニシキゴロモの変種で、葉の表面が普通脈に沿って紫色になる。チゴユリ(稚児百合):茎の先に1、2個の花を垂れて付ける。和名は「小さく可憐な花を稚児行列にたとえた」沢から離れた尾根沿いの明るい場所を住みかとする。昼食は高を山頂を巻いて進んだもみじ台。人の数はそれほどでもない。日陰が恋しいほどの暑さの中で昼食を済ます。全体写真撮影後、高尾山山頂を目指して階段を登る。階段の左手にワニグチソウを教えてもらう。苞が神社や寺の鰐口に似ているのが名の由来。ヒトリシズカ:「花を静御前の美しい舞にたとえた」4枚の葉が輪生状に対生。コバノタツナミソウ(ビロードタツナミ):タツナミソウの変種で葉に短毛が生えビロードのようにふわふわした感じで全体に小さい。これは癒し効果抜群で心を柔らかくするのに適している。2時を過ぎたころからパラパラと雨が降り出したが、2時半を過ぎるころにはそれぞれの班が小公園に戻りつつあった。雨の関係から各班ごとに整理体操の後、次回のグリーンクリーン6月1日を確認して解散。

班長の豊かな植物解説。タイムキーパーのポイントごとの位置情報提供。混雑を極める高尾山で予定通り事故もなく行程を刻みながら進んでいく組織的な運営。真っすぐ歩けないほどの数のハイカーが来ても高尾山のゴミはなぜ少ないのか。その理由の一つにFITのグリーンクリーン作戦の活動が関わっていることは、「ゴミを拾っているよ」というハイカーから聞こえてきた声からも分かる。スタッフ及び会員のみなさん、ありがとうございました。(28にわとこ会 増澤 強)

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