「第102回 高尾山GREEN CLEAN作戦」11月(稲荷山コース)

当日の結果報告

開催日

2019.11.02(土)

参加人数

48

拾ったゴミの袋数と可燃 / 不燃の割合

3

開催場所

京王電鉄 高尾山口駅改札口を出たところ

「第102回 高尾山GREEN CLEAN作戦」11月(稲荷山コース) レポート

【タイトル】第102回 高尾山グリーンクリーン作戦

【実施年月日】2019年11月2日(土)

【実施場所】高尾山稲荷山コース

【リーダー等】1班 福田、2班 野坂、3班 熊木、4班 臼井、5班 廣川

【参加者】48名(FIT会員22名、一般26名)

【ゴミ収集成果】一般ごみ20Lx2袋、ペットボトル1袋、空き缶1袋

【実施概要】高尾山口駅集合-稲荷山-もみじ台(昼食・集合写真)-1号路-高尾森林ふれあい推進センター(ゴミ分別、閉会式)

【報告者】枝澤(みわの会)

【本 文】

 度重なる台風や記録的な豪雨により高尾山も随所で大きな被害を受けた。6号路やいろはの森コースが未だ通行止めの中、比較的被害の少なかった稲荷山コースで第102回高尾山GC作戦が実施された。もちろんスタッフが下見で観察路全コースの安全を十分確認した上での実施である。

朝から青空が広がっているからだろうか、高尾山口駅周辺はいつもの土曜日より混雑しているような気がする。でも休日に多くの人が山に関心を持って訪れてくれるのは森林インストラクターとしては嬉しいかぎりだ。

9:30に高尾山口駅集合。いつもの小公園で開会式、安全注意、準備体操を行い、9:50に出発。稲荷山コース入り口の登りは、なかなか前に進めないほど渋滞していたが、その後は解消。それでも6号路通行止めの影響もあってか、コース全体を通じてかなりの混雑。植物観察も他の登山客の迷惑にならないよう注意しながら進める。

本日のメインメニューは秋ならではの赤い実だ。いくつ見つかるだろうか?開会式での説明では、ツルリンドウ、ツルギキョウ、サルトリイバラなどが期待されるとのこと。ツルリンドウは5号路との合流点手前で、サルトリイバラはもみじ台で出会う。ツルギキョウは下山の1号路途中で白と紫のかわいい花にお目にかかる。実はまだ緑色だ。

このほかにヤブコウジ、ガマズミ、ミヤマシキミ、シロダモ、マルバノホロシの赤い実に出会う。紫色ではムラサキシキブ、ヤブムラサキの実を見ながら葉っぱの感触の違いについて、赤(果皮)と黒(種子)の色ではゴンズイの実を見ながら2色の効果について班長さんの説明を聞く。

花では、白色はシラネセンキュウ、シロヨメナ、ミヤマシキミ、コウヤボウキ、オクモミジハグマ、キッコウハグマ、黄色はアキノキリンソウ、ヤクシソウなどが出迎えてくれる。

稲荷山山頂近くのクマノミズキの幹には既にキアシドクガの卵が。来年もまた食害されるのだろうか。でもこれも自然の営みだろう。

昼食、写真撮影後、大混雑の山頂へ向かうが、残念ながら富士山は姿を見せてくれない。ゴミ拾いをしながら薬王院へ。いつものムササビ穴を見ていると何やら動くものが。ほかの班の方々も集まってきて一時、期待が大きく膨らんだが、双眼鏡で確認したところ風に揺らめく葉っぱと判明。やっぱり昼間はぐっすり寝ているのかな?

トング片手に1号路を下りながら「キジョランやテイカカズラの実は見られたし、班長さんが白髪のような両種の種子も用意して見せてくれた。あとはアサギマダラだなあ」などと淡い期待を抱いていたら、なんと道端のコウヤボウキの蜜を求めて集まる数頭のアサギマダラ成虫に出会う。本日のGC作戦のフィナーレにふさわしい観察が出来、皆さん大喜び。

1号路は通行止め解除になったとはいえ、所々に災害の爪痕が残っている。自然の威力とともに、変わらぬ姿を見せてくれる植物や動物の強さを肌身で感じた一日であった。参加者全員ケガもなく無事下山。準備をされたスタッフのみなさま、ありがとうございました。

地図を表示できませんでした