初夏の里山・泉原はワンダーランド

当日の結果報告

開催日

2017.05.14(日)

参加人数

8

拾ったゴミの袋数と可燃 / 不燃の割合

不明

開催場所

茨木市阪急電車茨木市駅北改札口

初夏の里山・泉原はワンダーランド レポート

泉原の里山、初夏の観察会報告(2017.5.14) 

茨木・高槻自然に親しむ会(記録mm)

 

  エゴノキの蕾                ベニシジミ

 昨日の激しい雨も上がり、今朝は曇っているものの午後から晴れの予報です。事前申し込み者がなく、当日の参加者があるか心配していました。集合8:30の5分前に協会員のHさんが見えました。スタッフ7人にホッとした表情が現れました。

阪急茨木8:40発の忍頂寺行バスに乗車。始めは住宅の多い所を走っていたが、だんだんと緑が増え、バスの窓からモチツツジのピンクとフジの紫の塊りがあちこちに見られるようになり、山に向かっているのを感じます。9:25泉原バス停に着きました。

公民館前の棚田入口付近でオリエンテーション。今日の見どころや注意事項の説明があり、Hさんやスタッフが自己紹介。Hさんはこの泉原は3回目とのことです。泉原は自然豊かな所なのでいつも楽しみにしていると話しておられました。

1週間前の下見ではまだ田んぼの法面の草は刈っていなかったが、今回は刈られていました。農家の方は今日、田植えをされるようで、田植え機や苗箱が準備されています。特定外来生物のオオキンケイギクが咲く寸前です。昨年は沢山咲いていました。黄色の大きな目立つ花です。自然に生えてきたものなのか、誰かがきれいだと思い植えたものだろうか?

農道の下にはオオイヌノフグリ、ヘラオオバコ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、コメツブウマゴヤシなどが見えます。農協朝市近くの法面には珍しいものがたくさんあります。エゴノキが蕾を付け、イタドリは大きく成長しています。ノゲシの葉は鋸歯を触っても痛くないのに、外来種のオニノゲシの葉は分厚くアザミのように痛いと教えてくれました。ツバメも飛んでいます。ヒヨドリも木から飛び立ちました。鶯の声も聞こえます。諏訪神社の森では下見時に見た淡い黄色のアオモジの花は散っていました。集落の中のシキミの花はまだ少し残っています。トンボやチョウチョ、ジョウカイボンなどをスタッフのFさんが網で捕まえて、見せてくれます。この近くの橋の下にはコシアカツバメが巣を作り、空を飛んでいました。

右に棚田、左に雑木林の農道を歩いて行くとコバノガマズミが可愛い小さな花をつけ、バラ科のカマツカも同じような小さな花をつけています。枝や葉っぱを見ると違いがわかります。キブシ、シシウド、下にはキツネノボタン、ウマノアシガタ、タガラシ、ミドリハコベ、ニワゼキショウのピンクと白の花が咲いています。ナガバモミジイチゴの葉も見えます。7月頃には黄色い実をつけ、美味しいですよと話す。

農家の方が手を止めておられたので、お話を聞くと鹿や猪の被害のため、電気柵を設け、いろんな機械を導入し、農道や農地も整備されてきた。車で通れるようになり、便利になったが、昔ののどかな雰囲気はなくなり、カエル、トンボ、チョウなども以前に比べると少なくなってきた。農家の老齢化も進み、市と相談しているとも話されていました。いい面と悪い面があるとのことでした。私たちもこの自然を観察させてもらっているとその変化がわかります。昨年あった植物が絶えたのか、見えなくなっていたり、今までなかったものが新たに生えていたりします。気候の変化や農薬の影響なのか、まだよくわかりませんが見極めていきたいと思います。農家の方のお話を聞くのも大事だと思いました。

圃場整備の記念碑のある所で昼食。12時を少し過ぎていました。昼食後Hさんを中心に記念撮影。昨年四葉のクローバーを何本も見つけたが、今日は見つからず。

車のよく通る道を横切り、東海道自然歩道に入ります。スノキにはオレンジがかった小さな花が咲いていました。柏餅の葉っぱの代りに田舎では利用したサルトリイバラの葉も見えます。ウリカエデがもう赤い実をつけていました。秋にはこれを飛ばして面白かったねとの話も出る。紫の小さな花がキランソウ、葉が放射状に広がり、地面に蓋をしたようにへばりつくことから、地獄の窯の蓋ともよばれるそうです。

遠くにはホウノキの花が咲いている。肉眼でも見えるが双眼鏡でのぞくと花の形まで見えました。田んぼの中には鹿の糞がたくさんあり、モグラの穴らしきものもあちこちにありました。野生動物がこんなに近くまで出てきているのには驚きました。黄色いタガラシ、レンゲの花もありました。以前この田んぼで植えていたのでしょうか?今は休耕田になっているようです。

少し暗い道に入っていくとギンランが7株、ギンリョウソウの大きな塊もありました。ハナイカダもあります。葉の真ん中に花の散った跡があり、雄株とわかりました。キューイによく似たサルナシの蔓も見かけました。林の中に入って行くと古いホウノキの葉がたくさん落ちていました。昨年秋、落ちて朽ちかけています。上を見上げると大きなホウノキが2本ありました。もう少し行くと、田んぼの法面にタツナミソウが咲いていました。

やっと集落に帰ってきました。土曜と日曜日に営業している地元の喫茶店“Z”で振り返りをして、15:40のバスに乗りました。

<振り返りの発言より>

 ・アカハライモリを手で触ってみた。カエルをよく能勢の方で触っていた。Fさんを目当てに来た。

 ・田植えをしているのを見て、田舎を満喫した。

 ・春になって見るものが一杯あって、楽しい。カエルの写真も撮れた。

 ・自然との共生が難しいと思った。 ・地元の人の話を聞けて良かった。

 ・一般参加者を増やしたい。    ・一般参加のHさんのおかげで楽しく観察ができた。

 ・アサヒナカワトンボとニホンカワトンボの見分けが出来るようになった。 

 ・来るたびに新しいものを見るのが楽しい。

 ・ギンラン、ギンリョウソウを見た。ズッキーニの花を初めて見た(カボチャに似ている)

               

                                 

 

 

 

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