団体概要
安比高原の歴史は「奈良・平安の時代(8世紀~12世紀)から蝦夷馬の産地として開かれてきた(安比高原物語より)」と記述されています。かつて南部馬の生産が盛んな時代、「前のまきば」「中のまきば」「奥のまきば」と広大な放牧地は森に囲まれた美しい高原だったと想像できます。また同じ時代、安比高原の森林は山麓の人々により浄法寺漆器の木地材や薪炭生産として昭和の30年代まで地元の産業を支えてきました。
しかし、昭和40年代からは畜産など第一次産業の環境変化により牛馬の放牧が減り始めました。そのため藪化及び森林化が急速に進み、美しい芝草原が減り始めたことに地元関係者や自然愛好者から安比高原の景観を保全できないかと言う意見が多く寄せられました。
この意見に応じて平成18年に八幡平市と岩手北部森林管理署協力の下、「あっぴ高原遊々の森」協定締結を行い同推進会議が開かれ歴史的一歩を踏み出しました。その成果は歩道整備や市民参加の環境保全ボランティア活動として現れ、少しずつ美しい風景を取り戻してきました。これからは民間主体の活動に移り、これまでの保全活動を持続・発展させる段階を迎えています。
安比高原の保全活動を持続するには、地域住民や地元関係者や行政が地域資源としての価値を共有し、憩いの場として地元市民に愛されることと、地域内外から参加者を増やす活動が必要と考えます。
特に都市化が進む社会の生活者は、安比高原の美しい自然に感動することで、保全活動に賛同し参加していただけるものと考えます。
安比高原の環境保全活動を事業の柱に、100年先の安比高原を創造し実践する組織として「安比高原ふるさと倶楽部」を設立運営いたします。
ご賛同・ご入会を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。