ジュンイチワタリ

魚類学、再び。 アイキャッチ

2018.01.23(火)

魚類学、再び。

年初めの海さくらビーチクリーンは海さくらを知って以来初の不参加でした。

 

皆さんと久々にお会いすることが来月におあずけになりましたが、去年の11月に応募した

小田原市にある『生命の星・地球博物館』にて開催の『魚類学講座』に抽選当選し20日、21日の二日間参加してきました。

 

担当してくださった講師は、自分が学生時代の頃からご活躍を知っていた瀬能宏先生!

 

魚類分類学のスペシャリストです。

自分も学生時代、魚類の分類に取り組んでいたので、雲の上の存在です。

 

気合い満タンでいざ小田原入生田へ向かいました!

 

おそらく18年ぶりの地球博物館!

日本の生物学創生期に活躍したドイツの生物学者、『フランツ・ヒルゲンドルフ展』を観覧して以来でした。

 

藤沢市より気温が低かったです。ガクブル!

 

実験実習室へ40分前に到着。

懐かしい器具がたくさんテーブルに。実体顕微鏡、柄付き針、ノギス・・

胸が熱くなったのは言うまでもなく。

 

そして、瀬能先生が!!

 

かなり緊張!だってすごい博士なので・・

 

敬意をはらいネクタイしめて伺いました(;'∀')

ご挨拶もドキドキしながら(笑)

 

20日、第一日目は標本作成。

粘液を流水で拭い、肛門から注射器を挿入し浮袋内の空気を抜きます。

死後硬直した口をほぐして閉じ、鰭の付け根もほぐします

ホルマリン固定

スチロールの上に乗せ、各鰭を立ててピンで止め、外部形態を整えます。

写真撮影!

形態の特徴を計測。


 

実体顕微鏡、ノギスを使い各所をひたすら計測&鰭の棘、条、鱗の数の計測。

これは根気がいる一番の重要な作業。そして計測記録をつけます。

日本産魚類検索(通称・ギョケン)で種の同定!


 

ざっくりこのような流れです。

 

ちなみに博物館が用意してくださった魚はサクラダイでした。

 

採集場所、採集日、採集法、採集者が記録としてあって初めて学術的価値のある標本になります。


 

そして・・・

 

これを機に、我が家の冷凍庫で4年間眠っていたワニトカゲギス亜目の魚を瀬能先生に同定していただきました!

2014年6月14日、二宮町梅沢堤防より釣りで採集された個体です。採集者は我が父親。

 

ホテイエソかなあ?と思ってましたが、瀬能先生による同定の結果、顎下の発光器の形状などからやはりホテイエソと判明しました!!

 

学術価値がついたので、地球博物館の魚類データベースに掲載していただけるかな?

 

寄贈しようかと思いましたがホルマリン固定して持ち帰らせていただきました。

なぜならば父親へのプレゼントにしたいので・・・

 

我が家にホルマリンに詰められてホテイエソ帰還しました。

 

二日目の講義の後も後片付けをして、先生の研究サンプル管理のお手伝い。

 

お礼の気持ちと何か近づけないかとオートマチックに動いてました。

 

……めでたく生命の星・地球博物館の魚類研究部のボランティアスタッフに加えていただきました!!!

 

感無量です!!!

 

今後、NPO法人海さくらで海の環境保全、生命の星・地球博物館で学術勉強と盤石の基盤ができました。

 

いずれも幼い頃からの夢。

 

一度は挫折した道。

 

また歩んで行きます!!


 

数多くのご縁に感謝感謝の雨あられです。

 

地道に誠実に、情熱を。

 

ではまた!  LOVE NATURE