団体概要
みずしま財団は、正式名称を「公益財団法人水島地域環境再生財団」といい、2000年3月に、水島地域の環境再生・まちづくりの拠点として設立されました。
岡山県倉敷市水島地域は、かつて、浅海漁業とイ草や蓮根などの生産で栄えた風光明媚な農漁村地帯でした。戦後、高度経済成長政策の下、岡山県の工業振興の要を担って新産業都市が整備され、今や先端技術の粋を集約した我が国を代表するコンビナートを形成しています。
「太陽と緑と空間の街づくり」のキャッチフレーズのもと、コンビナートは形成されていきましたが、それとは裏腹に、おびただしい公害問題をひきおこし、多くの人命や健康、豊かな自然環境や歴史・文化を損なう事態が進行しました。
こうしたなか、コンビナート企業8社を被告に、公害病認定患者らは倉敷大気汚染公害裁判をおこない、13年の長きにわたる係争を経て、1996年12月、和解が成立。和解の中で「水島地域の生活環境の改善のために解決金が使われる」ことが両者の合意するところとなり、和解金の一部を基金に、みずしま財団が設立されました。(2000年3月:岡山県許可、2011年11月:公益認定)
子や孫によりよい生活環境を手渡したいとする公害患者らの願いに応えるために、また新しい環境文化を創生しまちの活性化に貢献するために、そして二度と公害をおこさないために、住民を主体に行政・企業など、水島地域の様々な関係者と専門家が協働する拠点として「水島地域環境再生財団」は活動をおこなっています。