団体概要
3、4年前ぐらいから言われ出した「2050年には世界中の海に生息している魚の量より海洋プラスチックごみの量が重たくなる」も、もはや2050年まで時間がかからない状況ではないでしょうか。
少なく見積もって年間800万トンのプラごみが海に流出しているとのことですが、別の試算によると1200〜1400万トンとの報告もあります。
仮に800万トンとして、それがどのようなものかわかりやすく解説すると、港にズラリと並んだ廃プラ満載のダンプカーから1分おきに1台分のプラスチックごみが海に流れ込むイメージが一年間にわたって続くって感じですかね、とんでもない量です。
そんな海洋プラスチックごみのおよそ8割は、私たちが日々排出する生活ごみが河川や下水から流れ出したものなんです。
数年前にその事実を知った誠榮は、これはいかんと憤慨し、プラごみの海への流出を水際で食い止めるべく河川の清掃を始めました。
当初から応援してくれる人たちもいましたが、無駄やからやめときと忠告されたりもしました。
巷でよく聞く「人生に無駄なことは何ひとつない」とまでは断言できなくとも、川や街の清掃は間違いなく無駄ではないと言い切れます。
実際に川や街で清掃している姿を目にしてもらって、何かを感じ考えていただきたいのです。
「これからは街を汚さないように気をつけよう」
「綺麗な状態を維持するにはどうしたらいいか」
「自分が出したごみは自分が責任を持たないと」
「環境を守るためになにかできることはないか」
「無性にボランティア活動をしてみたくなった」
上から目線で皆の意識を変えたいなんて、偉そうなことは言いません。
他人にお願いベースで頼んでみたところでそうそう期待はできないので、わが街、わが故郷、わが日本、わが地球をクリーンアップしようという気持ちがひとりでも多くの人たちに、特に子どもや若者に伝わればいいかなと思います。
環境中に放出拡散する分を含めたすべてのポイ捨てごみをカバーすることは不可能ですが、捨てる人間より拾う人間を増やして、できるだけゼロサム(プラスマイナスゼロ)に近づけたいですし、「拾う」ことから「捨てない」を導いていきたいです。
隊長 森川誠榮