海洋プラスチック問題をみつめる講座

当日の結果報告

開催日

2022.10.29(土)

参加人数

78

拾ったゴミの袋数と可燃 / 不燃の割合

10

開催場所

J-GREEN堺 DREAM CAMP 大会議室

海洋プラスチック問題をみつめる講座 レポート

 公益財団法人ブルーオーシャンファンデーション(BOF)主催 
 「海洋プラスチック問題をみつめる講座」を開催

 BOF(公益財団法人ブルーオーシャンファンデーション)は、10月29日(土)、堺浜自然再生ふれあいビーチでのごみ拾いと海洋プラスチックごみ問題に関するワークショップを内容とする「海洋プラスチック問題をみつめる講座」を開催しました。

 10:00 開催挨拶(更家悠介BOF代表理事
 10:40 説明「海洋プラスチックごみ問題って何だろう?」
       (大阪公立大学千葉知世准教授) 
 11:40 堺浜自然再生ふれあいビーチでごみ拾い
 12:40 昼食(キッチンカー「cotof by サラヤ」による昼食提供)
 13:45 ワークショップ「プラスチックとどう付き合っていく?」
   (RICOH HANDY PLASTIC SENSORその他プラスチック利用実験など)
 14:30 まとめと振り返り((一社)加太・友ヶ島環境戦略研究会平井研様
 15:00 閉会挨拶、解散(㈱関西再資源ネットワークの協力による後始末など)

 堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター「J-GREEN堺」の会議室に、小学校4年生から6年生を中心とした13名の児童とその保護者14名、海の環境問題に関心のあるNPO等の団体から9名と、参加者のグループを担当するリーダーや実験の準備・実施等を行う大学生を中心とするスタッフ、会場準備・受付などサポートをするBOF職員など、総計78名が集まり実施しました。

 

 はじめに、更家悠介BOF代表理事より、プロジェクターを用いてデータを示しつつ、海洋プラスチックごみ問題が世界的な問題として注目されるとともに身近な問題であることについて説明がありました。
 続いて、大阪公立大学の千葉知世准教授と、大阪公立大学4回生の岡田まなみさんより、「海洋プラスチックごみ問題ってなんだろう?」と題して、海洋プラごみ問題が今どうなっているのか、どのような影響があるのかについて説明が行われました。
 


 隣接する堺浜自然再生ふれあいビーチに移動して行われたごみ拾いは、当日が好天に恵まれ、波も穏やかであったので、波打ち際にまで近づいて行うことができました。特に、平井先生のリードの下、子供たちに珍しいあるいは特別なプラスチックを一つずつ見つけてもらい(実は、先生が午後のワークショップで取り上げたいもの)、海岸から持ち帰ってもらいました。それ以外に集めたものは約10袋の家庭用ごみ袋にまとめ、イベント終了後に㈱関西再資源ネットワークのスタッフに回収していただきました。

 お昼は、参加者にマイ容器・マイボトルなどを持参してもらい、キッチンカー「cotof by サラヤ」から提供していただいた昼食をいただきました。子供が食べやすいよう工夫されたメニューとしていただき、主菜が選択でき、副菜は品数が多く、大人からも好評でした。イベント終了後に集めたアンケートでは、ほどんどが「満足」との評価で、「ごはん(昼食)がおいしかった」と記入してくれた子供たちがいました。

 
 
 午後はワークショップが開催されました。児童と保護者は、6種類のプラスチック製品が紹介されているコーナー、プラスチックの種類を調べるコーナー、水に浮くかどうかを実験するコーナー、お湯に溶かしてみるコーナーなど、グループ毎に各コーナーを回りながら、自分が見つけてきたプラスチックごみの正体は何かを調べました。今回㈱リコー様のご協力により、最近発表された樹脂判別ハンディセンサーをお借りすることができました。このセンサーはプラスチックに触れてスイッチを押すと、10秒程度でプラスチックの種類を判別する(端末に表示されるとともに音声でも教えてくれる)手のひらサイズの装置です。自分が着ているウィンドブレーカにあてて調べるなど、身近にあるプラスチックを確認することも楽しそうでした。

 ワークショップの後、今日のまとめ平井先生が行いました。子供たちに学んだことを発表してもらうとともに、平井先生より、プラスチックは大事に使うと便利なものであること、それを人が捨てるとごみと呼ばれること、一度捨てられたプラスチックごみは自然にはなくならず海を通じて世界にまで広がっていくこと、など今日学んだことの振り返りがなされました。

 最後に、大阪大学の宇山教授からご講評をいただきました。

 

 「海洋プラスチック問題をみつめる講座」終了後、子供たちがみんな笑顔で帰ってくれましたので、BOFの初めてのイベントは成功裏に終えられたと感じた次第です。また、講座終了後に回収されたアンケート結果でも、ほとんどが5段階で一番良い「満足」と回答していただけました。
 さらに現在、記録の取りまとめをカンカラカン㈱にお願いしており、次回以降の講座の周知、講座の内容や運営の改善などに役立てていきます。

                    (公益財団法人ブルーオーシャンファンデーション 事務局長 中村雅人)

 

 

 

 

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