ジュンイチワタリ

とにかく海洋生物が好きなんだ‼★青春の光と影編★ アイキャッチ

2017.10.11(水)

とにかく海洋生物が好きなんだ‼★青春の光と影編★

とにかく海が好きなんだ‼★第2章★

 

前回のブログを読んでくださった方、ありがとうございます!

 

つらつらとサカナ好き少年が海洋学部に進学して、

毎日ワクワクドキドキした充実した日々の一部を記しました。

書いてて胸が熱くなりました(笑)

 

・・しかし、この世は「光」があれば「影」がある。

そう順風満帆に物事が進むってそんなにないもんです。

特に心熱く取り組むことをしていれば、その明暗はくっきりしたコントラストになるもの。

ざっくりと先にお話しますと、大学二年までが「明」。大学三年以降が「暗」。

 

 

さてさてサカナ好き学生に何があったのか!?

ではお話しましょう!

 

大学三年。今後の進路について考え出す時期ですね。

 

入学する前から久保田先生の研究室に入り、弟子として大学院進学を決めて目指していました。

ジャンルとしては分類学の方面で。

 

しかし・・そう簡単には思うように羽ばたけない仕組みが「夢を持つこと」に仕込まれているのか。

 

自分が研究室に入る年、つまり四年生になる年、

久保田先生が定年退職というニュースが耳に突き刺さる。

目の前真っ暗。

 

何か建築物がダイナマイトで爆破され倒壊する感じ、今でも鮮明に覚えています。

 

つまり久保田研究室に入れなくなった。というより久保田研究室が歴史を閉じてしまう。

本当に参りました・・

 

こうと決めたら妥協したくない性格が災いしてけっこうふさぎ込みました・・(^-^;

「どうしたものかね・・」

 

久保田先生のところが行けない、

ならばせめて魚類の分類学ができる先生の元に入るってことで突き進もう!

 

二名の先生が浮かびました。

 

そのうち一人の先生のところへお話を伺いに。

「分類学を学びたい気持ちはありがたい。しかし分類学を活かせるその先は数少なく苦労するよ」とお話してくださいました。

かまいません!と即答してました(笑)

 

しかし、その先生も自分が修士課程に進む年に定年退職されると聞き、

他校の大学院に進むことになる。

とのことでした。(時期が本当にツイテナイ・・)

 

出来れば駿河湾に面した東海大学大学院が良いなあと考えていたので、しばらく悩みました。

 

なぜなら駿河湾は相模湾同様、世界的にも稀な沿岸までかなり深い水深を擁す学術的価値の高い湾なのです。

深海魚の分類をテーマにしたかったので。

           




 

もう一名いらっしゃる!さあ厳しい先生だから気を引き締めて伺おう!といざ!!

ドキドキしながら研究室に向かいお話を伺いました。

自分の深海魚の分類学をマスターしたい!という強い気持ちを買っていただき感謝感謝でした。

 

貴重な色々なサンプルを見せていただきました。

特に刺激的だったのはチョウチンアンコウの仲間のラクダアンコウの液浸標本。

 

ちょっと緊張するけど弟子入りを決めました!

 

いざ!!

 

さあ、始まりました研究室。

周りの他の学生はまだキャンパスライフをエンジョイしている中、4ヶ月前倒しでスタート。

 

テーマは「駿河湾三保近海における魚類仔稚の季節的消長及びその同定」

熱い情熱に応答していただき烈火の如く厳しいご指導が切って落とされたのでした。

 

研究室の先輩への激しい怒声が毎日轟き、想定以上に緊張感につつまれた研究室。

時に寝袋を持ち込み徹夜で顕微鏡を覗き込む。

沢山の動物プランクトンの中から魚類の仔稚魚を選別。

ホルマリンの匂いが立ち込める狭い部屋で眼精疲労と戦いがむしゃらになってました。

 

 

いま、当時を振り返るともう少し肩の力を抜いてスタートすれば良かったと反省点が沢山。

 

厳しい叱責と膨大なサンプル観察に追われるも、負けないでやる!と半年がむしゃらになって次第に頭の回転が鈍くなり、とても疲れているのに眠れない日がぽつぽつ表れてきました。

 

 

ん・・?最近おかしいなあ・・・

 

 

異変を放置して気にもしなかった、それが後々の分岐点になってしまうとは知らず。

 

 

                          つづく。