BLUE SHIP とは
2017.10.30(月)
氷山の一角
先週の台風21号の海岸線への影響は、高潮を伴いかなりのゴミが漂着し、悲惨なものとなっているようです。
なかなか浜の方面に行く機会がなく自分の肉眼でその状況は確認しておりませんが、『かながわ海岸美化財団』さまのphotoなど見た限り、相模湾沿岸凄い漂着ゴミです。。
逆を返せば、それらは氷山の一角であり、相模湾含め海洋には相当量の浮遊ゴミがあるということですね。
続いて22号が直撃して、10月29日は大豪雨。
海岸清掃に向かおうとしていましたが、高波の危険があるため無理せず中止しました。。
そこで、気象庁による2016年度の海面浮遊汚染物質の調査データを以下に転載します。
平成29年2月28日発表(次回発表予定 平成30年2月28日)
気象庁地球環境・海洋部
2016年の日本周辺海域及び東経137度線における海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の航走100kmあたり観測個数は、日本周辺海域で12個、東経137度線で5個と、ここ数年間の水準と同程度でした。
海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の航走100kmあたり観測個数の経年変化
海域区分
気象庁では、日本を取り巻く海域を「日本周辺海域」、東経137度の北緯3~30度を「東経137度線」として海面浮遊汚染物質の航走100kmあたり観測個数について診断を行っています。
日本周辺海域では、1990年代までは減少傾向が続き、2000年前後は5個程度でしたが、その後はやや増加し、10個前後で推移しています。 一方、東経137度線においては、年によって多数の海面浮遊汚染物質が観測されることがあるものの、2000年代まではおおむね3個を下回る水準でしたが、その後はやや増加し、5個前後で推移しています。
2016年は、日本周辺海域及び東経137度線での航走100kmあたり観測個数は、この数年間の水準と同程度でした。
北西太平洋で観測された海面浮遊汚染物質の分布を見ると、日本周辺海域の航走100 kmあたり観測個数は、 いずれの季節も多いところでは、20個を超える海面浮遊汚染物質が観測され、特に夏季の東シナ海では、100個を超える海面浮遊物質が観測されました。
北緯20度以南では、夏季の赤道付近の海域で50個を超える海面浮遊物質が観測されました。
北西太平洋で観測された海面浮遊汚染物質の分布
2016年 海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の分布
海面浮遊汚染物質(プラスチック類)の内訳(2001~2010年)
気象庁では、海面浮遊汚染物質(プラスチック類)を発泡スチロール、漁具類、薄膜状プラスチック及びその他プラスチック類に分類して観測を行っています (海洋汚染の観測)。
2001年から2010年の10年間の平均では、発泡スチロールが最も多く5割を超え、以下、漁具類、その他プラスチック類、薄膜状プラスチックとなっており、年ごと、海域ごとにあまり大きな違いはありません
以上の観測データ記録から自分なりに解釈すると、1985年のプラスチックゴミ量が過多なのは、
まだ環境問題に意識はあるもの対策が成されてなかった。
1990年代から減少していくのは1993年の環境基本法設立が大きく関わってるからだと思います。
2000年代半ばからまた増加しているのはアジア諸国の経済発展に伴うもの??
そして2011年以後の唐突な増加は海外からのゴミと、東日本大震災の影響かなぁ。。
悲しい津波で陸上から相当な人工物が流されたのは想像に容易いかと思えます。
また、発泡スチロールが目立つのは浮くからですよね?
海面下にはその何十何百倍とゴミがあるはずです。
現行資本主義は生活を豊かにする反面、地球を大きく汚しました。
落とし前つける為、人間は手を打たないと。
海岸清掃もみんなでやれば、または一人でも環境問題に関心を持てば、
気象庁による海洋ゴミ調査データの折れ線グラフも下降する‼
そこで次回のブログでは「里海資本論」について記したいと思います。
日本発、瀬戸内海で生まれた今後の海洋環境へのアプローチ。